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胎内の動きを知るころ骨(こつ)がつき
手と足をもいだ丸太にしてかへし
久しぶりに
鶴彬(つる あきら)の句を
朝日新聞「天声人語」で目にしました。
今年
生誕100年を迎え、その生涯をたどる
映画がこのほど完成。
それにひっかけたコラムでした。
反戦川柳で知られる鶴彬ですが、
五七五に託されたメッセージは、まるで鋭い刃をぐいと突きつけるかのよう。
でも川柳を始めた頃はこんな句も・・・
燐寸(マッチ)の棒の燃焼にも似た生命(いのち)
皺に宿る淋しい影よ母よ
暴風と海との恋を見ましたか
感性の瑞々しさに驚くばかりです。
鶴彬を私に教えてくれたのは、青森県蟹田町在住の川柳作家
北野岸柳さん。
私の川柳の師匠・・・。
物事を正面からだけでなく、右から左から斜めから、
時には後から見ることも教えてもらいました。
その岸柳さんの川柳・・・
鉢巻をゆっくりほどく覇者の指
君が代をどもってしまう非国民
恐山 人間ごろり石ごろり
泥人形 人の形は辛かろう
ちょいと色っぽいところで・・・
逢いたくて洋燈(ランプ)
の宿を予約する
二人の川柳作家に共通しているのは、
<人間を詠むこと> <生きるを詠むこと>なんだとあらためて思います。
??? (八戸植物公園)
アマドコロ (甘野老) (八戸植物公園)
チョウセンキバナホウチャクソウ (朝鮮黄花宝鐸草) (八戸植物公園)
宝鐸というのは,お寺の建物の軒先に下がっている大型の風鈴(風鐸)のことだそうで。
そういえば・・・似てる・・・ような。
??? (八戸植物公園)